OtherLife Style1生活と、仕事と、趣味が、ひとつに…。

【Style1】ケータリングカー編

生活と、仕事と、趣味が、ひとつにつながった…
そのガレージハウスはまさに"サンダーバード"の基地でした

ライター 夢野忠則

今回、お邪魔したYさんのガレージは、いつもと少し雰囲気が違っていました。
クルマはあるのに、それはガレージの外に駐められていたのです…
 
ガレージの前には、ペイントがかわいい1976年製のVWタイプ2。 シャッターを開けると、
そこにはどちらもレストア途中のバイク、貴重なトライアンフ・サンダーバード(1953年)と、
懐かしいラビット(1963年)が…  まるで、タイムトマシンで時代を遡ったかのようです。
 
このVWタイプ2は、珍しいファクトリーオリジナルのハイルーフ仕様。
元は、スイスで郵便集配車として走っていたそうで、車内で立ったまま作業することができます。
 
天井が高いのもガレントの人気のひとつなのですが、さすがに車高2.45mのこのクルマは入らない。
せっかくのガレージなのに、クルマが入れられないのは残念ですね、とYさんに言うと…
 
「いやいや、最初からこのクルマが入るガレージを探していたのではないんです。
私がガレージに求めたポイントは、ふたつ。ひとつは、商売道具のストックヤードとしての活用。
そしてもうひとつは、バイクがいじれるスペースを確保したい、ということでした。」
 
Yさんはご夫婦で、愛車VWタイプ2を使って、コーヒーの移動販売業を営んでいらっしゃいます。
そこで、大量のカップやコーヒー豆などをストックしておくスペースが必要なのだそうです。
 
「ガレージの前にクルマを縦に駐められるので、荷物の出し入れがすごく楽で助かります。
コンセントがあるから、駐車中も車内に設置してある冷蔵庫の電源を切らずにすむのも便利ですね。
車庫というよりも、機能的な倉庫って感じかな。こんなガレージの活用法もありでしょう。」
 
聞けば、VWタイプ2に乗りたくて、コーヒーの移動販売を始められたとか。
旧いクルマを、まして商売に使うとなるとメンテナンスが大変だろうな、と心配してしまいますが…
 
「バイクいじりが趣味なので、こいつのメンテナンスも、ほとんど自分でやっちゃいます。
おかげさまで、仕事場(イベント会場やオフィス街など)に向かう途中で止まったのは、2、3回だけ(笑)
手はかかるけど、このクルマが好きで始めた商売だから、故障知らずの新車では意味がないんです。」
 
「クルマを入れないから、ガレージ内を広く自由に使えるのがいいですね。
旧いバイクは、パーツ探しから入手まで数ヶ月かかったりしますが、その間、修理やレストア作業を
“やりっぱなし”の状態にしておけるのがいい。屋外だと、そうはいきませんからね。」
 
まだまだスペースに余裕があるから、この先、どんどんバイクが増えちゃいそうです…
と、奥さんに聞こえないように、小声で(笑)
 
将来の心配は、この家に代わる便利な賃貸物件には、もう出会えないだろうな、ということ。
ずっとここに住むか、あるいは、もっと広いガレージハウスを建てるか…
どちらにしても、今の幸せや楽しさを守り続けていくために、これからも頑張って働くぞぉ!
と、こちらは大きな声で、きっぱり。
 
ここに暮らし、ここから仕事に出かけ、ここで遊ぶ…
生活と、仕事と、趣味が、ひとつにつながったY夫妻のガレージハウスは、まるで基地のよう…
 
そう、文字通り…  “サンダーバード”が眠る基地なのです。

夢野忠則/プロフィール
クルマ馬鹿サイト「BACCARS」主宰、NPO法人ココロードプロジェクト理事。
2005年より、ほぼ毎日書き続けるブログ「夢野忠則のクルマ馬鹿で結構!」は、
楽天ブログ(クルマ・バイク部門)でアクセス数日本一を記録。

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