CarLife Style21自分が好きな道を、とことん楽しむ。家族は理解してくれなくても、それが道楽ってもんでしょう。

【Style21】美しく磨き込まれたNSX-R編

自分が好きな道を、とことん楽しむ。
家族は理解してくれなくても、それが道楽ってもんでしょう。

ライター 夢野忠則

賃貸ガレージハウス「ガレント」の取材を通じて、気づいたことがある。
どうやらガレージ空間の活かし方には「2つのパターン」があるらしい、ということ。

ひとつは、広々としたガレージを手に入れたのだから、
この際、お気に入りのものを目一杯つめ込んでしまおう、というパターン。
クルマにバイク、パーツや工具、ミニカーやら、まさにオモチャ箱のようなガレージ…。

そしてもうひとつは、せっかくのゆとりあるガレージだからこそ余計なものは置かず、
自分にとって本当に大切なもののためだけに使いたい、というパターン。
こちらはシンプルで落ち着いた、まるでミュージアムのような空間が多い…。

もちろん、どちらも夢のような、楽しいガレージライフにちがいありません。
さて、今回取材させていただいたMさんのガレージは、どちらのタイプでしょう?

大きな電動シャッターが開くと、そこに鎮座していたのは一台の純白のホンダNSX-R。
しかも生産台数わずが150台ほどの、希少な2005年の最終モデルです。

「えぇ、ガレージ内はご覧のとおりシンプルなものです。
このNSX-Rのために、このガレージを借りたようなものですから。
こいつが主役だから、それ以外の余計なものはできるだけ置きたくないんです」

とMさん。まさに、日本が誇る名車NSX-R専用のミュージアムのようです。

「NSXが大好きで、これが四台めになります。
年に何度かレースに出場するのですが、サーキットまで自走して行って、
そのままコースを走り、終わったらまた自走で帰って来られるのがNSX-Rなんですよ。」

「こいつの走行距離は、もう10万キロを超えていますが、なんの問題もありません。
NSX-R以上に欲しいと思うクルマは見当たらないし、もう手放せませんね。」

以前は、地下にある月極駐車場を二台分(もう一台は、BMW M3)借りてらしたMさん。
しかし結構な賃料がかかるし、目の届かないところに愛車を置いておくのも不安で、
自宅とは別に専用のガレージが欲しいと探し求めて、「ガレント」と出会われました。

「この物件を見た瞬間に、即決しましたよ。賃貸ガレージは他にもあるけど、
なによりもガレントは、クルマ好きの気持ちをよくわかった作りなのが嬉しいですね。」

「2階の居住スペースに髪の毛が落ちていても、たいして気にならないけど、
ガレージに髪の毛一本落ちていると、すごく気になる(笑)。
ここの主は、クルマなんですよ。だから、2階よりガレージのほうを一生懸命に掃除する。
その時間が、また楽しい。クルマ好きって、そういうもんじゃないですかね。」

ご自宅より、このガレージで過ごす時間のほうが長いとおっしゃるMさん。
NSX-Rのとなりには、ドライビングのトレーニング用(?)に「グラツー」が。

「クルマをどれだけ磨いていても、ゲームをしても、だれにも文句を言われませんからね。
家族の理解を得られないのが、オヤジの趣味(笑)。それが、道楽ってもんだと思います。」

Mさんが手放せないのは、美しく磨き込まれたNSX-Rと、もうひとつ…
自由に過ごせるガレージの時空間もまた、人生に欠かせないものとなったようです。

夢野忠則/プロフィール
クルマ馬鹿サイト「BACCARS」主宰、NPO法人ココロードプロジェクト理事。
2005年より、ほぼ毎日書き続けるブログ「夢野忠則のクルマ馬鹿で結構!」は、
楽天ブログ(クルマ・バイク部門)でアクセス数日本一を記録。

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